拳四朗が4回TKO勝利「目標は具志堅さん」世界王座13連続防衛へ さらに意欲

 4回、TKO勝ちを納め6度目の防衛を果たした拳四朗(撮影・高石航平)
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 「ボクシング・WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ」(12日、エディオンアリーナ大阪)

 ダブル世界戦のセミファイナルでWBC世界ライトフライ級タイトルマッチが開催され、王者・拳四朗(27)=BMB=が、同級1位のジョナサン・タコニン(32)=フィリピン=を4回1分TKOで退け、6度目の防衛に成功した。

 17年5月の戴冠試合から世界戦6試合すべてを首都圏で戦ってきた京都府城陽市出身の拳四朗。16年8月の大内淳雅(姫路木下)との東洋太平洋、日本同級タイトルマッチ以来、約3年ぶりの関西凱旋試合を鮮やかなKOで飾った。

 サウスポーから左右フックを振り回す挑戦者に対し、拳四朗は距離をキープしながらシャープなパンチを当てる。3回に偶然のバッティングでタコニンが右眉上をカット。傷を負っていない拳四朗に減点1が科せられたが、試合の流れに影響はなかった。4回に出てきた相手に右ストレートからの左フックを合わせてダウンを奪う。タコニンも立ち上がってきたが、ダメージを考慮したレフェリーが試合をストップした。

 スコアシートによると、3ラウンドまでの採点は1回は3者とも拳四朗の10-9、2回は2人がタコニンの10-9、1人が拳四朗の10-9で、3回は3者とも拳四朗の減点を含めて9-9だった。

 拳四朗は「すごい大きな声援ありがとうございました」と関西のファンに感謝。現役日本選手最多の6度防衛となったが「目標は具志堅さんがあるので半分くらい。スタートラインに立っているくらいの気持ちで」と、具志堅用高氏の持つ世界王座13連続防衛の国内記録を目指す。

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