井上尚弥「軽量級では破格」世界的プロモーターからオファー!億単位の可能性も

 18日(日本時間19日早朝)に英国グラスゴーで行われたワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級トーナメント準決勝でIBF同級王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)を2回TKOで破り、保持するWBA同級との2団体王者となった井上尚弥(26)=大橋=が21日、羽田空港着の航空機で帰国。世界的プロモーターの米国トップランク社から「軽量級では破格」のオファーを受けていることを明かした。

 衝撃的な2回TKO勝ちに世界的プロモーターが動いた。関係者と一般客ら約200人の出迎えを受けた尚弥は「帰りも一睡も出来なくて疲れてますけど、みなさんの歓迎を見て疲れも吹っ飛びました」と晴れやかな笑み。試合を「100点つけられる内容」と振り返り、トップランク社から誘いを受けたことを明かした。

 同社はWBA・WBO統一世界ライト級王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)ら多くの強豪と契約し、過去にはモハメド・アリ(米国)、マニー・パッキャオ(フィリピン)らもプロモート。前WBA世界ミドル級王者の村田諒太(帝拳)ら日本選手とも契約しているが、米国で盛んではない軽量級選手との契約は珍しい。

 尚弥は「めちゃくちゃいい話」と歓迎し、「まだ言えないですけど、軽量級では破格じゃないですか」と、モンスター級を示唆した。軽量級世界王者のファイトマネーは数百万円から数千万円が大半と言われるが、この発言から考えれば億単位の条件かもしれない。

 強すぎるが故の相手探しの苦労からも解消されそうで、「そこで結果を出していけば、すごい景色が待っているんじゃないですか」と目を輝かせる。契約するにしても次々戦からで、まずは決勝でWBAスーパー王者ノニト・ドネア(フィリピン)を倒すことだ。

 「レジェンドと試合が決まっているので、そこへ向けて練習していくだけ。左フックには注意したい。いつも通り距離が重要になってくる」と気持ちを引き締めた。モンスターが世界に戦いの場を広げる。

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