黒田雅之は0-3判定負け 令和初の国内開催世界戦で新王者誕生ならず

12回、モルティ・ムザラネ(右)の右を浴びる黒田雅之
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 「ボクシング・IBF世界フライ級タイトルマッチ」(13日、後楽園ホール)

 同級4位・黒田雅之(32)=川崎新田=は0-3(112-116×2、111-117)の判定で、王者モルティ・ムザラネ(36)=南アフリカ=に敗れ、王座獲得はならなかった。ムザラネは2度目の防衛に成功。令和の時代を迎えて国内で初めて開催された世界タイトルマッチだったが、新王者は誕生しなかった。

 黒田はフアンカルロス・レベコ(アルゼンチン)に判定で完敗した13年2月のWBA世界フライ級王座戦以来、6年ぶり2度目の世界挑戦。オーソドックススタイルの両者は身長で8センチ上回る黒田がジャブで先手を取る。左ボディーも効果的に打ち込み序盤を互角に戦ったが、5回に王者のパンチで左目上をカット。36歳ながらスタミナの落ちないムザラネが後半も的確なパンチを打ち込み、有効打で上回った。

 流血の激闘も勝利に届かなかった黒田の通算戦績は41戦30勝(16KO)8敗3分け。昨年大みそかの坂本真宏(六島)との初防衛戦に続き、日本選手に連勝のムザラネは40戦38勝(25KO)2敗。

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