「プロレス・新日本」（１０日、ベイコム総合体育館）

　優勝者に４月６日の米ニューヨーク・マジソンスクエアガーデン大会メインイベントでＩＷＧＰヘビー級王者ジェイ・ホワイトに挑戦する権利が与えられるシングル戦トーナメント「ニュージャパンカップ」の１回戦が行われ、飯伏幸太がＩＷＧＰインターコンチネンタル王者の内藤哲也を破り、２回戦に進出した。

　脳しんとうによる欠場から復帰して３戦目の飯伏は、内藤とスピーディー名攻防を展開。内藤の首攻撃に苦しみ、グロリア、デスディーノも浴びたがカウント３は許さず、最後は滾ってからのボマイェ、ダブルアーム式脳天くい打ち、カミゴェをたたみ掛けて葬った。

　１回戦で一番と言える好カードを制した飯伏はマイクを持つと「１回戦突破しました。内藤さん、ありがとうございます」とあいさつ。続けて、「２０１９年から、新日本プロレスで新しい飯伏幸太を見せたいと思います。このまま優勝するぞ」と力強く宣言した。

　インタビューでは「ここにかけていたので、本当に全力を尽くしました。内藤さんは、久々に当たって、最高の選手だと思ったし、ずっとやってきただけ、守ってきただけのことはある」と激闘を振り返った。だが、「前回戦ったときと変わっていない感じがしました」と指摘した。

　また、「新しい飯伏」宣言の真意をたずねられると、「ボクの（所属の）表記がフリーですよね。なんでフリーなんですか。なぜ。それだけです」と逆に問いかけて去っていった。