神取忍の“乱入”を称賛「プロ魂を見た」とRIZIN・榊原実行委員長

 メイウェザーVS那須川など、話題のカードが組まれた大みそかの「RIZIN14」で、会場の空気が変わった時間があった。ギャビ・ガルシア(ブラジル)が、バーバラ・ネポムセーノ(ブラジル)に一本勝ちした直後、プロレスラー・神取忍が乱入したシーンだ。

 神取は17年末の大会でギャビと対戦予定だったが、ギャビが12・7キロの体重超過を犯して失格になったため、試合が中止になるという因縁があった。神取は「やってやるぞ、このやろう!逃げてんじゃねえぞ!」とリングで勝利の余韻に浸るギャビの目の前まで駆け上がって対戦実現を訴えた。取り巻きの女子レスラーに抱えられて引きあげていく…。まるで往年のプロレスのワンシーンのような“乱入”に会場は沸いた。

 RIZINの榊原信行実行委員長は大会後の総括会見で「(格闘技は)泣かせることとか、怒らせることとか、興奮させることはできるんですけど、笑わせることって格闘技でなかなか難しいお題なんですけど、笑いがないと格闘技は持たないと思っている。どこかでアクセントは絶対いるんだと思う」と、この一件を評価した。その上で、「あそこでみんながくすっと笑ってくれる機会をつくれて神取忍はすごいなと」と絶賛。神取は54歳、ギャビは33歳で柔術の最強女王と言われている。このことも踏まえて「そういう次元を超えているところにプロ魂を見た」と感嘆していた。

 もちろん、神取が甘い気持ちであの場に現れた訳ではないとも付け加えた。「真剣に僕の所に来て、一時、肩をケガしたようなんですが、肩も完治したし、いつでもギャビとやれると。今日のアングルのためだけにきたわけではないと。本当に彼女は真剣です」と代弁。ただ、「ギャビとやることに関しては、安全面とか、本当に大丈夫なのかというと、こっちの方が僕は心配で」と即試合実現には動けないという気持ちもにじませた。

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