アイドルグループ仮面女子の川村虹花（かわむら・ななか、２２）が、大みそかに開催される「ＲＩＺＩＮ　平成最後のやれんのか！」（さいたまスーパーアリーナ）に参戦することが１３日、発表された。

　川村が所属する仮面女子のユニット「アリス十番」の都内でのライブにＲＩＺＩＮの榊原実行委員長が来場。以前から出場を希望していた川村に対して、「ＲＩＺＩＮに出たいんですって言うんで、ちょっとなめてんのかなと思ったんです」と心境を明かした。さらに、過去５試合（３勝２敗、アマでの１戦１勝を含む）の川村の格闘家としての力を「まだまだ本当に出られるレベルではないのかもしれない」とも評価した。

　その上で、「弱くてもいいけど、折れない気持ちとか、夢をかなえるために頑張ってきたことを出し切れるっていうんだったら、僕らもその機会を、川村さんに。そのチャンスをね」と出場機会を与えると表明。「１２月３１日。やれますか」と決意を問いただすと、川村は「よろしくお願いします」と力強く答えた。

　大舞台の決定に、川村は「今は本当に夢のような気持ちでフワフワしているというか」と感無量の面持ち。「アイドルが出場するって反対の人がほとんどだと思うんですけども。その人にも『川村虹花、頑張ってんじゃん』っていうのを伝えられるような選手になっていきたいなって思っています」と決意表明した。

　対戦相手は、故山本“ＫＩＤ”徳郁さんが立ち上げたＫＲＡＺＹ　ＢＥＥのあい。５分、３ラウンド、４９・５キロの契約体重で行う。あいはＡｂｅｍａＴＶによる格闘技大会にアマチュアとして出場していたが、プロとしては今大会が初戦になるという。榊原実行委員長は「まあまあ（川村が）負けるんじゃないかなと思います」と厳しい予想をしながらも「９対１で負けるって言われていても“１”勝つチャンスがあれば勝てる可能性がある」と奮起を期待していた。