藤波辰爾 好敵手カネックと30年ぶり激突「組んだら記憶がよみがえった」

カネック(右)と30年ぶりに対峙(たいじ)した藤波辰爾=後楽園ホール
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 「プロレス・ドラディション」(19日、後楽園ホール)

 “炎の飛龍”・藤波辰爾(64)が往年の好敵手“魔豹”エル・カネック(66)と1988年のタッグマッチ以来30年ぶりに対戦した。2人のライバルストーリーの中でも、カネックが初来日した78年のカネック敵前逃亡事件、79年6月7日・蔵前国技館のWWFジュニアヘビー戦での死闘は語りぐさになっている。

 この日は藤波が越中詩郎(60)、丸藤正道(39)と組み、カネックが藤原喜明(69)、KAZMA SAKAMOTO(36)とタッグを結成。2人は先発を買って出て、藤波がヒップトス、コブラツイストで先制すれば、カネックはロープ際でクリーンブレークを見せる。

 その後、正式な絡みはなかったが、カネックは丸藤を相手にジャベ(メキシコの複合関節技)やブレーンバスターを見せて健在ぶりを発揮。最後はカネックが丸藤をコブラに捕らえている間に、藤波がKAZMAを11分24秒、逆さ押さえ込みで仕留めた。

 試合後、藤波は笑顔でカネックと握手を交わし、健闘をたたえ合った。

 藤波は「組んだら前の記憶がよみがえった」と感慨深げで、「体作って来てくれた。見て、この体」と、66歳とは思えない、ビルドアップされたカネックのボディーを称賛。「お互い飛び技は出せずじまいだけど、スキあれば飛んでみようとか…」と、大いに触発されたようだ。

 カネックは「来日したばかりなので自分の中では50~60パーセント。大阪(21日)ではもっとできる」と強調し、「われわれは生ける伝説。ルチャドール(プロレスラー)に一番大切なのは技ではなく経験で、われわれには40年以上の経験があるから、いつ戦っても満足だ」と胸を張っていた。

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