八重樫“負ければ引退”でTKO勝利 日本人初の世界4階級制覇へ前進

勝利者インタビューに応える八重樫
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 「ボクシング・10回戦」(17日、後楽園ホール)

 スーパーフライ級転向2戦目の八重樫東(35)=大橋=が世界ランカー向井とのサバイバル戦を制し、日本人初の世界4階級制覇へ前進した。体格で上回る相手の懐に飛び込み一進一退の激しい打ち合いを展開。6回に一時棒立ちになるピンチもあったが、7回に振りかぶっての右フックから連打でふらつかせ、激闘を終わらせた。

 負ければ引退の試合だった。この日、師匠の大橋秀行会長から初めて「悔いなく出し切ろう」とのLINEが届き、「鈍感なボクでもピンと来て覚悟した」という。試練の一戦を乗り越え、「4階級制覇したいですけど、ハードルは高い。(王者は)誰でもいいのでやれたらいい」と控えめにアピール。大橋会長は「状況が整えば次にでも」と世界戦にゴーサインを出した。

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