デスペラード、ヒロムとの初一騎打ち激勝!「これが現実だ。オレの方が強い」

 高橋ヒロム(右)を攻めるエル・デスペラード
2枚

 「プロレス・新日本」(22日、後楽園ホール)

 ジュニアヘビー級のシングルリーグ戦「BEST OF THE SUPER Jr.」Bブロックの公式戦が行われ、エル・デスペラードが高橋ヒロムとの初の一騎打ちを制し、開幕2連勝を決めた。

 試合はリング内外で荒技が飛び交う大乱戦に発展。まずはヒロムが奇襲から場外の通路で20メートル以上助走をつけてのドロップキックを放し、デスペラードのマスクを破ろうとするなど猛攻を加えるが、デスペラードもイスでめった打ちにするなど場外乱闘で逆襲。戦場がリング内に移っても両者は激しい攻防を展開した。

 終盤はヒロムが得意のTIME BOMBを決めるがデスペラードは辛くもカウント2で返す。ヒロムはさらにTIME BOMBを狙うが、デスペラードはレフェリーを巻き込んで狡猾に逃れた。

 そして、デスペラードは保持するIWGPジュニアタッグ王座のベルトを凶器代わりに持ち出し、それを取り上げたレフェリーが目をそらした間にヒロムの股間を攻撃。もん絶するヒロムにギターラ・デ・アンヘル、ピンチェ・ロコと得意技を連発して3カウントを奪った。

 試合後、マイクを持ったデスペラードは「ヒロム、大嫌いなんてさみしいこと言うなよ。答え合わせしてやってもいいぞ、お前、分かるって言っただろ。じゃあ隠したって意味ねえな」と、自らマスクに手をかけて正体を明かそうとしたが、「そんなわけねえだろ、バカ野郎」と、やらずに挑発。「いつもいつも自分たちのハッピーエンドになると思うなよ。これが現実だ。オレの方がヒロムより強かった」と勝ち誇ると、ファンの拍手を浴びた。

 インタビューでは「化けものだな、ありゃ」とヒロムの実力に驚いたデスペラード。「タッグのベルト、今日は見栄えのために持ってきたが、こんなもん意味はねえ。まあでも、コイツのおかげで助かった。離せないなあ、コイツらは。だが、もう一つ欲しいものがある。それはこれに優勝しただけじゃ手に入らない。でも優勝すると必ずその道が開けるはずだ」と優勝して、IWGPジュニアヘビー級王座奪取につなげることに闘志を燃やした。

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