統一王者・田口 計量パスも混乱 挑戦者と同国ジャッジに渡辺会長激怒

計量をクリアし、ガッツポーズをする田口。左端はブドラー(撮影・出月俊成)
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 ボクシングのダブル世界タイトルマッチ(20日、東京・大田区総合体育館)の前日計量が行われ、WBA・IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ(リミット48・9キロ)は王者の田口良一(31)=ワタナベ、挑戦者ヘッキー・ブドラー(30)=南アフリカ=ともに1回目に48・9キロでパスした。

 IBF世界ミニマム級タイトルマッチ(リミット47・6キロ)は王者の京口紘人(24)=ワタナベ=、挑戦者ビンス・パラス(19)=フィリピン=ともに1回目に47・6キロでパスした。

 計量は無事に終わったが、ルールミーティングはジャッジの人選を巡って混乱した。WBA・IBF世界ライトフライ級タイトルマッチで、挑戦者ブドラーと同じ南アフリカのジャッジが名を連ねていたことにワタナベジムや報道陣から各所から疑問視する声が起こり協議。日本ボクシングコミッション(JBC)はIBF本部と連絡を取り、南アフリカ人のジャッジをIBF世界ミニマム級タイトルマッチの米国人レフェリーに変える、日本人ジャッジを入れるなど、この日中に調整するとした。

 JBCの安河内剛本部事務局長は「同国人だからひいきするという前提で話はしていないが、アンフェアな印象を与えるかもしれないので話をしている」と説明。WBAとIBFの統一戦は通常ならば両団体からジャッジのリストが送られて調整するが、今回はWBAからリストが届かず、2日前にようやくWBAがIBFに一任するとの連絡が来たことが原因だという。

 安河内事務局長は「IBFの感覚からすると普通のこと。日本人の試合で日本人のジャッジを指名して、相手国のジャッジがいないことも何度かある」とルール上の問題はないことを強調。そこに、渡辺会長が割って入り、「公平にね。相手の国の人(ジャッジ)が来るのを認めること自体、コミッションがおかしいでしょ!」などと声を荒らげて主張すると、安河内事務局長も「これを不公平だとは言えない」と反論するなど、しばし口論を繰り広げた。

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