亀田興毅“引退撤回”はテンカウント最中で決断「3か4ぐらいで」

 今月5日に1日限りの現役復帰と銘打ちスパーリング形式の“引退試合”を行い、直後に引退を撤回したボクシング元世界3階級王者の亀田興毅(31)=協栄=が12日、AbemaTVの「ラスト亀田興毅ファイナル」に生出演。1週間が経過し、心境を語った。

 興毅は後楽園ホールでスパーリング形式の“引退試合”を行い、現役時代にプロ初黒星をつけられた元WBC世界フライ級王者のポンサクレック・ウォンジョンカム(タイ)に“TKO勝ち”した。試合後、引退のテンカウントゴングを行ったが、その最中で「ちょっと待って」と言い出して引退を撤回。元世界4階級王者のローマン・ゴンサレス(ニカラグア)との対戦を熱望し、「ラスト亀田興毅プラスワン」などと持ち出した。

 番組ではリング上でインタビューを担当した辻よしなりと突然の引退撤回を振り返った。辻に「びっくりしましたよ。マイク、足元に置いてくださいと言うので何を言うのかと思ったら…」と驚かれると、「最後の最後まで自分も決めていなかった。カーン、カーンって(テンカウントの)3か4ぐらいで(引退撤回を決めた)。一回、上向いてるんですよ。よっしゃマイクいったろうと」とテンカウントゴング最中での決断だったと強調した。

 「後悔したくない。あの時こうしておけば良かったというのは嫌なんですよ。それになりそうな気がして。これはちょっと待て。やっぱりアカンと」と決断の理由を説明。そして「往生際悪いんですけど、すいません」と、“引退試合”とならなかったことに当日に続いて謝罪した。

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