松本、世界初挑戦も完敗…王者の巧みな防御に強打空転 身長差生かせず「ダメでした」

 「ボクシング・WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(28日、後楽園ホール)

 世界初挑戦で同級11位の松本亮(24)=大橋=が王者ダニエル・ローマン(27)=米国=に0-3の判定で敗れ、王座獲得に失敗した。王者のスピード、手数に圧倒され、ジャッジ2人が10ポイント差をつける完敗。昨年9月に久保隼(真生)を破って王座を獲得したローマンは初防衛に成功した。戦績は松本が23戦21勝(19KO)2敗、ローマンは27戦24勝(9KO)2敗1分け。

 “フェニックス2世”は世界へ羽ばたけなかった。強打を武器に世界初挑戦した松本だったが、王者ローマンの巧みな防御に空転。接近戦から上下に打ち分ける王者の正確なパンチを次々浴び、10回には右ボディーでぐらつくなど終始劣勢で大差判定負けとなった。

 端正な顔を腫らした松本は「距離を取ろうとしたがダメでした」と10センチ上回る身長差を生かせず反省。所属ジムの大橋秀行会長も「完敗」と認めた。

 副甲状腺の病気による体調不良が原因で16年5月の世界前哨戦で初黒星を喫し、昨年12月の世界初挑戦のチャンスも負傷で流すなど苦難が続いた松本。やっと訪れたチャンスも厳しい現実にはね返された。

 敗北を乗り越えて2度世界を獲り、“フェニックス”と呼ばれた大橋会長は「日本タイトルとかからやり直さないと」と話すと、松本も「もっと練習しないと。今までが甘かった」と決意。ここでへこたれてはいられない。

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