「ボクシング・ダブル世界戦」（３月１日、両国国技館）

　“神のガード”でリベンジだ。王座奪回を狙うＷＢＣ世界バンタム級１位・山中慎介（３５）＝帝拳＝が２０日、都内の帝拳ジムで練習を公開。王者ルイス・ネリ（２３）＝メキシコ＝の回転のいい連打で体が浮き、“神の左”を生かせなかった前回の敗戦を反省し、「ディフェンスを徹底してきた」と明かした。

　この日の２ラウンドのスパーリングでは本来の足を使って長いパンチを打ち込む形ではなく、接近戦で相手のパンチをガードで止め、重心を落として力強い左のパンチを打つ場面が目立った。

　「順調に来れましたし、何の迷いもない。泣かずに笑ってリングを下りたい」と山中。「ネリには『（前回対戦した）８月とは気温が違うから、体調に気をつけて』と言っておいて」と、相手を気遣う余裕も見せた。