「ＲＩＺＩＮ」（３１日、さいたまスーパーアリーナ）

　４人参加のキック・ワンナイトトーナメントで“キックの神童”那須川天心（１９）＝ＴＡＲＧＥＴ＝が、元アマチュアボクシング全日本王者の藤田大和（２５）＝リバーサルジム新宿Ｍｅ，Ｗｅ＝を１回ＴＫＯで破り、優勝した。

　両者は１０月の大会で総合格闘技ルールで対戦し、那須川が総合格闘技デビュー戦だった藤田に苦しみながら大熱戦の末に勝利。今回は１回戦で那須川が浜本“キャット”雄大を、藤田が砂辺光久を破って決勝に進出し、ルールを変えての再戦となった。

　試合は序盤から打ち合いに発展。目にもとまらぬ鋭いパンチ、キックが飛び交う中、那須川が左ストレートでぐらつかせ、ラッシュからダウンを奪う。さらに、追い打ちをかけて左ストレートで２度目のダウンを奪い、最後も左ストレートで３度目のダウンを奪い試合を終わらせた。

　快勝で優勝し、「いい勝ち方ができて、１年締められて本当によかったです」と喜び爆発。「自分は世界最強を目指してるんで、世界最強トーナメントをキックボクシングでやっていただけるなら、いいなと思います」とお願いした。

　さらに、「ボクと誰の試合を見たいですか」と観衆に質問。客席からは次々「武尊！」と、対戦が熱望されているＫ－１ＷＯＲＬＤ　ＧＰフェザー級王者の名前が上がった。那須川は「みなさんの声が答えだと思うので、来年中にやりましょう」とファンの前で対戦を呼びかけた。