久保隼、地元・京都で凱旋初防衛戦「生まれ育った場所、勝たないと」

調印式を終え健闘を誓い合う王者の久保隼(左)と挑戦者のダニエル・ローマン=京都市内のホテル(撮影・持木克友)
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 「ボクシング・WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(3日、島津アリーナ京都)

 WBA世界スーパーバンタム級王座戦の調印式が1日、京都市内で行われた。

 王者の久保隼(27)=真正=は初防衛戦に向けて「防衛戦ということを意識せずにやりたい。自分のボクシングを貫き通したい」と淡々とした口調で、決意を語った。真正ジムの山下正人会長は「初防衛戦なので、とにかく勝つことに徹していきたい」ときっぱり。元3階級制覇王者の長谷川穂積氏を指導した山下会長は「選手は防衛を重ねることで成長するということを長谷川で見ている。ここを勝って次のステップに進みたい」と力を込めた。

 長谷川氏はWBCバンタム級王座を10回防衛。V6戦から2戦連続1ラウンドKOを含む5連続KO防衛を達成するなど、防衛回数を重ねるごとに強さを増していった。「自信よね。久保も防衛を重ねれば自信がついて、スタイルの変化が出てくる」と山下会長。まずは初防衛戦をきっちりとクリアし、長谷川氏の歩んだ“黄金ロード”に導くつもりだ。

 久保は京都出身初の世界王者で、今回は凱旋試合となるが、「やる場所はどこでも変わらない。でも生まれ育った場所なので勝たないと」と淡々。会場となる島津アリーナ京都は8月15日に南京都高(現京都広学館高)の先輩でもある前WBC世界バンタム級王者・山中慎介(帝拳)が13度目の防衛に失敗した場所。それにも「自分は自分なので。しっかりやりたい」と意に介さず、2日後に迫った決戦を見据えた。

 指名挑戦者の同級2位ダニエル・ローマン(27)=米国=は「いい調整ができた」と笑顔。身長、リーチともに王者が10センチ上回っており、「(戦う)距離が一番のポイントになる。自分のボクシングに引き込みたい」と接近戦を仕掛ける意向を示した。左右のスイッチを得意とするローマンは「どちらの手でも決めることができる。どちらの手で決まるかは分からないが、私が勝つ」とKO勝利を予告した。

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