逮捕のWBOミドル級暫定王者から王座はく奪 村田諒太のターゲットは…

 WBO(世界ボクシング機構、本部=サンフアン)は14日(日本時間15日)、WBO世界ミドル級暫定王者のアフタンディル・クルツィゼ(38)=ジョージア=に対し、保持する暫定王座のはく奪を正式に決めた。チャンピオンシップ委員会の決定事項として公式サイトで発表した。

 クルツィゼには同級正規王者ビリー・ジョー・サンダース(27)=英国=との王座統一戦の対戦指令が出ており、7月8日に英国・ロンドンで開催予定だった。しかし今月、クルツィゼが拠点とする米国・ニューヨークで国際犯罪組織の一員として逮捕されたため、渡航が禁止され、試合の延期が発表された。

 WBOは8日付でクルツィゼに書面を通知。試合の中止と逮捕されたことについて5日以内に明確な説明を求めたが、期日内に返答がなかったため王座のはく奪を決めた。

 これにより正規王者・サンダースの指名試合も挑戦者選びから日時、開催地も含めて仕切り直しとなる。同級のランキングは、1位にサウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)、2位にデビッド・レミュー(カナダ)、3位に村田諒太(帝拳)と続く。1位のアルバレスは9月16日に3団体統一王者のゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)との試合が決まっているため、WBOに絡むことはない。現役続行を表明した村田は、指名挑戦者に近い位置にランクされているといえる。元々、WBO狙いだったこともあり、不可解な判定を下されたWBAから照準を変更する可能性も考えられる。

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