判定勝ちのエンダム「村田選手はコンプリートな選手ではなかった」

4回、アッサン・エンダムからダウンを奪う村田諒太=有明コロシアム(撮影・金田祐二)
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 「ボクシング・WBA世界ミドル級王座決定戦」(20日、有明コロシアム)

 ロンドン五輪男子ミドル級金メダリストで同級2位の村田諒太(31)=帝拳=が1-2(111-116、112-115、117-110)の判定で、同級1位のアッサン・エンダム(33)=フランス=に敗れ、世界初挑戦での獲得はならなかった。

 ダウンを奪われながらもスプリットの判定を制したエンダムは勝利に納得の表情を浮かべた。「12回を戦い終えて村田選手より多くのラウンドを取って勝ったと思った。でも敵地なので確信はなかった」と、疑問がささやかれる判定について振り返った。

 試合には左ジャブで距離を取る作戦で臨んだ。「村田選手は右のパンチが強いが、コンプリートな選手ではない。自分はそこをついた。彼は若く未来のあるボクサー。キャリア12戦でこの試合を経験したことで得たものもあるだろう。将来は王者になる選手だと思う」と拳を交えた相手を評した。

 今後は強豪のひしめくミドル級で、最強と評価されるゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)との対戦も視野に入れていく。「東京の皆さんは、外国人の私に対してもフェアな評価をしてくれる人たちだと思っていた。実際その通りだった。また東京で試合ができればうれしいです」とメッセージを残した。

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