江畑がWBO女子世界新王者 6度目の挑戦、悲願のベルト獲得

6度目の挑戦で世界王座を獲得した江畑佳代子
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 「ボクシング・WBO女子世界ミニフライ級王座決定戦」(19日、後楽園ホール)

 前王者、シーサー池原久美子(フュチュール)の引退により空位になった王座の争奪戦は、江畑佳代子(ワタナベ)が塙英理加(UNITED)を3-0の判定(97-93×2、98-92)で下し、世界挑戦6度目で悲願のベルトを獲得した。江畑は10勝(6KO)7敗、塙は7勝(2KO)1敗となった。

 江畑は上体を振って迫ってくる塙を落ち着いて迎えた。「シーサーさんとの前戦では、前に出てくるのに付き合ってしまった。塙さんは研究していた。前に出てつぶしてこようとしているのが分かったので、距離を保つことを考えた」と足を使いさばき、パンチを当てた。

 中盤以降はカウンターが効果的だった。「すごく欲しくて諦めきれなかった。とにかく自分のボクシングに徹しようと思った」と赤い目で話した。女子アマ、プロ公認当初から活躍した苦労人が、ボクシング歴21年目でようやく世界のベルトをつかんだ。

 試合後の控室で会見に応じた江畑は、ひざの上のベルトを大事そうにさすった。「41歳、ボクシング歴21年、長かった夢がかないました。(世界挑戦)6回目という普通ではないチャンスをいただいた渡辺会長に感謝します。諦めきれなかったので、本当によかった」と話した。

 広告代理店に勤務しており、22日の月曜日から仕事が待っている。「会社で使っている名刺の裏に『世界チャンピオン』の肩書を写真と一緒に入れることにしました。これまでボクシングの名刺をつくったことがないんです」と笑顔を見せた。

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