「ボクシング・ＷＢＡ世界スーパーフライ級タイトルマッチ」（５月１３日、バーミンガム）

　王者カリド・ヤファイ（英国）に挑戦する同級１０位の村中優（フラッシュ赤羽）が６日、都内のジムで会見した。

　世界初挑戦の村中は「ぶっちゃけ、実感がない。ただ、会長を始めいろんな人が動いてくれて決まったので、結果で恩返ししたい。チャンピオンは強いけど、気持ちは絶対に負けない」と意気込みを述べた。

　ヤファイは昨年１２月、河野公平（ワタナベ）から王座を奪ったルイス・コンセプション（パナマ）に大差の判定勝ちで初の王座を獲得した。２１勝（１４ＫＯ）無敗のボクサーファイター。「アマ上がりなのでうまい。パンチは強くないのでガンガンプレッシャーをかけていきたい」と攻めのボクシングをイメージしている。

　スパーリングは井上尚弥（大橋）、田口良一（ワタナベ）の世界王者を始め、比嘉大吾（白井・具志堅スポーツ）、船井龍一（ワタナベ）ら豪華な面々と手合わせする予定。「強い人たちばかりなので助かる。井上尚弥とやっていれば誰とやっても怖くない」と話した。

　村中は１５年に減量苦による計量失格を重ね、日本王座はく奪、出場停止処分が下された経歴がある。「会長から今回計量に失敗したら５００万円と脅かされているのでしっかりやりたい」と笑った。

　川島会長は「計量ではやってしまったことがあるけど（０６年１１月以来）負けがしばらくない。向こうは９９％勝つと思っているけど、連打が出せるかがポイント。こっちが勝っちゃったら大変」と一発狙いを口にする横で村中は「勝ちますよ」とさらり。村中と陣営は７日に出発する予定だ。