V12の山中「良さも悪さも出た」 次戦は無敗メキシコ人サウスポーに興味

スポーツ紙を手に試合を振り返る山中慎介=帝拳ジム
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 日本単独2位の世界戦12連続防衛に成功したWBC世界バンタム級王者・山中慎介(帝拳)が3日、都内のジムで一夜明け会見した。

 5度のダウンを奪い、7回TKO勝ちした試合を「良さも悪さも出た試合でした。夜中にいろいろ考えて、そんなに速くない相手に序盤から合わせ過ぎた。いいパンチは打てたけど課題は残った」と振り返った。

 ダウンについても「5度のダウンと(良い意味で)言われているけど、1度のダウンでフィニッシュするのがベスト。タイミングやヒットポイントがベストではなかったし、立ってくるやろうなという感触はあった。次に生かせる自信はある」と反省材料とした。

 浜田剛史帝拳代表は「5回に2度ダウンさせた状況で、勝ったと思った矢先に相手に馬力を出された。予想外だったけど、対応できるのは積み重ねた経験、実績」と、ピンチのしのぎ方を評価した。

 次戦は具志堅用高(協栄)の持つ13連続防衛の日本記録がかかる。「統一戦とかやれるといいが、WBCの(同級2位、ルイス)ネリーが注目されている。最上位なので指名試合かも。そいつとやってみたいですね」と、22勝(16KO)無敗のメキシコ人サウスポーの名を挙げた。

 3年前に沖縄・石垣島の「具志堅用高記念館」をプライベートで訪れたという。「具志堅さんのお姉さんが受付をされていたんですけど、自分のことを知らなかった。実は、と自己紹介したら、具志堅さんに電話を掛けてくださって、ご本人が代わってくれました」とほのぼのとしたエピソードを明かした。

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