亀田和毅が驚異の進化 心拍数220で無限のスタミナ

練習前に興毅チーフトレーナー(左)と談笑する亀田和毅=東京都新宿区の協栄ジム(撮影・出月俊成)
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 「ボクシング・55・8キロ契約10回戦」(3月10日、後楽園ホール)

 元WBO世界バンタム級王者の亀田和毅(協栄)が1日、都内のジムで練習を公開した。兄で元世界3階級制覇王者の興毅チーフトレーナーとミット打ちをした後、松栄勲フィジカルトレーナーの指導で入念に体を動かした。

 ミット打ちでの和毅は、ほとんど顔面の急所を狙って打ってくるため興毅トレーナーは「ミットを顔の両側に広げて持てへん。ミットを持つ達人がおったら和毅はもっと良くなる」と、ミット専門コーチを探す予定だ。

 ミット打ちの後は、松栄トレーナーの指導で、時間をかけて体の使い方を再確認した。興毅トレーナーは「つま先、膝、腰の力を拳に乗せるタイミングがある。ボクシングの練習ではないけどボクシングに結びつく。覚えるのには時間がかかる。それを1年かかって覚えて、打ち方がホンマに良くなった。最短距離でパンチが打てるようになった」と解説した。

 和毅の肉体は目を見張る進化を遂げた。松栄氏が独自につくるメニューをこなし続けたことで「最大心拍数は考えられない数字になりました。220です」(松栄氏)という。MAXから30秒で一気に落とし、また大きく上げることを繰り返しす練習で驚異的なスタミナを手にした。

 さらに、興毅氏は和毅の驚異の数字を明かした。「800メートルダッシュはインターバル30秒を挟んで12本。12ラウンドやからな。これは最高で2分3秒で走った。50メートルダッシュは50本、5秒で走った。100メートルは11秒フラットを出したことがある。それも最後、競争しようと言って出たタイム。和毅はこれから黄金期を迎える。亀田家の最終兵器や」とニヤリと笑った。

 IBF世界スーパーバンタム級8位のマイク・タワッチャイ(タイ)については「(映像を)何回も見んでも分かる。独特の右を振ってくるからそれに気をつけることやな」とアドバイス。和毅は「いい内容で勝ちたい」と自信満々だった。

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