ワタナベジム5選手がタイトルマッチ会見

 ワタナベジムでタイトルマッチが決定している日本ライト級4位・荒川仁人、日本スーパーバンタム級1位、久我勇作、日本フライ級1位・船井龍一、日本ミニマム級2位・谷口将隆、そして東洋太平洋ミニマム級王座決定戦が内定している京口紘人の5選手が25日、東京・西五反田のジムで会見し、練習を公開した。

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 「WBOアジアパシフィック・ライト級王座決定戦」(31日、後楽園ホール)

 先陣を切るのは35歳のベテラン、同級3位の荒川だ。対戦相手は当初、ハリケーン風太(カシミ)の予定だったが故障のため断念。1位の選手から対戦を要請した結果、13位のアンソニー・サバルデ(フィリピン)となった。

 荒川は日本同級王座を返上して同王座獲得を狙う。「タイトルを取ればWBOの世界ランクに入れる。もう35歳なので、チャンスをつかみに行くつもり。(世界への)ステップと考えています」と話した。サバルデについては「振ってくる選手なので、パンチをもらうことも想定しなければいけない」と冷静に捉えていた。調整は順調でスパーリングも打ち上げた。「後は体重調整だけ」と満を持している。

 「チャンピオンカーニバル 日本スーパーバンタム級タイトルマッチ」(2月4日、後楽園ホール)

 久我にとって15年12月以来、王者・石本康隆(帝拳)に2度目の王座挑戦。前回は積極的な攻撃をクリンチに殺され、僅差の判定負け。「負けて悔しいのはもちろんですが、持っているものを出し切れなかったことの方が悔しい」と振り返った。

 その日以来、打倒・石本が頭から離れない。「石本選手の技術と経験。そして、がむしゃらだったのは石本選手の方だったかもしれない。気持ちで上回りたい。いつ闘ってもいいように準備は進めてきた」とリベンジを誓った。昨年10月の最強後楽園ミリオンマッチMVPで賞金100万円と石本への挑戦権を獲得した勢いとともに王座獲得を目指す。

 「チャンピオンカーニバル 日本スーパーフライ級タイトルマッチ」(3月22日、後楽園ホール)

 船井は王者・中川健太(レイスポーツ)と親友対決に臨む。2人は都立港工業高校の同級生で、在学中にボクシング部を立ち上げた親友同士。先に中川がプロ入りし、船井にプロ入りを勧めた。

 「チャンピオンカーニバルの会見からは(中川と)何も話していません。リングに上がったら友達、友情は関係ない。(12年の)東洋太平洋ダメ、(16年の)日本ダメで巡ってきた3度目のチャンスですから何が何でも取ります」と意気込んだ。ジムのカベに飾られている歴代チャンピオンのパネルを指し「自分もこの中に入りたい」と、プロ12年目の意地を見せる。

 「チャンピオンカーニバル 日本ミニマム級王座決定戦」(4月16日、エディオンアリーナ大阪)

 デビュー以来6勝(4KO)無敗の谷口は、同級1位の小西伶弥(真正)と対戦、タイトル初挑戦での戴冠を狙う。「(小西は)気持ちもフィジカルも強い選手。前に前に来るので飲まれたら負けなので気をつけたい」と気を引き締めた。

 7戦目でのタイトル挑戦に「苦労していないと思われがちですけど、アマで20敗以上して苦労しているので、いいタイミングと思う。アマ時代は気持ちで負けていたが、プロでそこが身についたと思う」と話していた。

 会見出席者の中で、ただ一人試合が未定となっている京口は「ずっとKOで勝っているので(5勝5KO無敗)次もKOで勝ちます。お客さんに見せるボクシングをして、この1年で世界タイトルが取れればいい」と豪語した。渡辺均会長は「現在交渉中ですが、間もなく発表できると思います」と話した。

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