ボクシングの内藤未来がTKO勝ち ルーキートーナメント制す
「ボクシング ライト級4回戦」(17日、後楽園ホール)
内藤未来(E&Jカシアス)が三船世翔(角海老宝石)を3回2分25秒TKOで下し、ルーキートーナメントを制した。
序盤から上下に打ち分けてペースを握った内藤は、左ストレートを顔面に決めるなど優位に立つ。2回もコンビネーションで揺さぶるが、三船のワンツーで反撃された。青コーナーからは兄律樹が「正面に立つな、回れ」、「合わせて右を打って来るぞ」などのアドバイスを送り続けた。未来は「よく聞こえていました」と感謝した。
そして3回、「正面にいた」相手に強烈な左ストレートでダウンを奪った。「ドンピシャで当たった。感触も完ぺき。練習していたパンチです」と振り返った。立ち上がった相手にフェイントをかけ、ダメージを見定めるとワンツーで仕留めた。「フェイントに引っかからなければゆっくりボディーから行くつもりだったけど、もう一度ワンツーで狙った」と振り返る。
「スパーリングも含めてダウンを取ったのは初めて。デビュー戦と同じ(判定勝ち)だったらどうしようと思っていた。よかった。メダルをもらったの人生で初めて」と、トーナメント優勝の記念メダルを手に喜んだ。関根トレーナーは「練習は本当に一生懸命する。パンチもすごくある。律樹とは違うタイプです」と期待を込める。
父は元東洋ミドル級王者のカシアス内藤(会長)、兄は前日本スーパーフェザー級王者・律樹というエリート。今季は新人王を目指す。未来は「ライト級で行くのか、スーパーフェザーにするか、相談します」と話した。