尚弥、ロマゴン戦は「時を待つ」 V4から一夜明け

 WBO世界スーパーフライ級王者の井上尚弥(23)=大橋=が4度目の防衛から一夜明けた31日、横浜市の所属ジムで会見した。今年にも実現が期待される世界4階級制覇のローマン・ゴンサレス(ニカラグア)戦については、焦らず、時の流れに身を任せる意向を示した。また、IBF世界ライトフライ級王者で2度目の防衛に成功した八重樫東(33)=大橋=は、珍しく腫れていない顔での一夜明けに、笑いながら違和感を口にした。

 2016年も圧倒的な強さを誇示して締めくくった“怪物”井上。誰もが期待する「ロマゴン」との激突に向けて、機運が高まりつつあるものの、はやる周囲を制するように、自然体で“時を待つ”姿勢を強調した。

 「やりたいのはやりたい。でも向こうのプランにもタイミング、流れがあるから」

 もちろん「やれるなら早い方がいい」と話すように、最大のターゲットなのは変わらない。ゴンサレスは現在、WBC世界スーパーフライ級王者で、今年3月に前王者のクアドラス(メキシコ)との再戦が決定している。「その後どういう流れになるか」(井上)と引き続き動向に注意しながら、対戦の機を伺う。

 大橋会長は「スーパーフライでは、長くは待てない。万全の状態でやらないと意味がないし、バンタムのタイトルを取って、5階級を目指すロマゴンとやることも考えないと」と、階級を上げることも視野に入れている。「いずれにしても来年(17年)はビッグマッチをやる」と、鼻息荒く話した。

 6回TKO勝ちした前日の河野公平(ワタナベ)戦は「まったくの無傷。久しぶり」とダメージはほぼなく、次戦に向けては、早めの始動が可能となりそう。「来年(17年)もしっかりコンディションを作って、ベストな状態でリングに上がれるようにしたい」。“世紀の一戦”を見据えながら、己を磨き続ける。

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