元東洋太平洋王者・赤穂亮が1回KO勝ち 来春出直し誓う

来年は日本王座からと言う赤穂亮
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 「ボクシング・8回戦」(24日、後楽園ホール)

 元東洋太平洋スーパーフライ級王者で、日本バンタム級2位の赤穂亮(横浜光)がペンティン・サイトーンジム(タイ)を1回KOで下し、来年に弾みを付けた。

 赤穗はプレッシャーをかけつつ前へ前へと出る。左右のフックで顔をゆがませ、ロープ際に詰めると右ボディーから返しの左ボディーを食い込ませ、タイ人をもん絶させた。

 「いきなり右がかすってきてひやっとしたというか、気が引き締まった。最後のボディーというより、その前から効いていたと思う」と振り返った。

 ここ2試合判定勝ちが続いた。特に前回の勅使河原弘晶(輪島功一スポーツ)戦は苦戦を強いられ僅差だっただけに、この試合への思いは強かった。「KOは意識しました。ここ2試合、弱くはない相手だったけど、格からいえば倒さなければいけない」と言う。

 今後は日本、東洋太平洋王座を獲得した上で3度目の世界挑戦を目指すという。「17歳で上京して、30までに世界チャンピオンになれなかったらやめるつもりだったけど、まだやれる。今のオレが一番強いと思う」と胸の炎は消えない。

 「(WBA世界スーパーバンタム級王者の)下田昭文さん(帝拳)から日本王座を取ろうぜ、と言ってもらっています。よくしてもらっているし、あの人がいるから頑張れる」と先輩王者とともに奮起を誓っている。

 来春、赤穂の再スタートはもう一度ベルトを巻くことから始まる。

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