ZERO1が新運営体制 故橋本真也さん出身地・岐阜で再出発

新運営会社の設立会見に臨んだZERO1の大谷晋二郞(中央)と(右隣の)大野佳隆社長、選手およびスタッフ
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 プロレス団体のZERO1(ゼロワン)が16日、都内で新運営会社「ドリームオンステージ社」の設立記念会見を行った。同社へは従来の運営会社・ファーストオンステージ社から10月1日に経営権が移行される。

 ドリーム-社の代表取締役社長兼CEOとなる大野佳隆氏(51)は岐阜市に本店を持つ居酒屋チェーン「備長吉兆や」の経営者であり、その子会社となるプロレス運営会社の本社も岐阜市に置かれ、これまでの東京都港区の社屋はドリーム-社の支社となる。また、所属レスラーの大谷晋二郎(44)も取締役社長に就く。

 この日は大谷や選手会長となる田中将斗ら所属選手発表のほかに、プロレス団体「王道」を主宰する元横綱・曙との業務提携も発表された。大野新社長は「何が何でも横綱をとお願いした。今後できる限りすべての試合に出ていただきたい」と話し、曙からは「ZERO1には恩義を感じてます。共存共栄で末永いお付き合いをお願いします」というコメントが寄せられた。また、今後は新人募集もかけ、10月からは外国人練習生2人が加入するという。

 新運営会社の本社が移る岐阜はZERO1を創設した破壊王・橋本真也氏(故人)の地元でもあり、大野社長は橋本氏の後援会「一華開」の大村充会長(故人)とも親交があった関係で、今回の経営権譲渡の申し出を受けた形となった。

 大野社長は会見で「破壊・創造・誕生というZERO1の原点に返り、全選手やスタッフが経営者の立場になって、当たり前のことを当たり前に行う。管理を徹底し、ZERO1をワンランク上に持っていくために誠心誠意取り組みたい」などと所信を表明した。

 現場を預かる大谷は「大野代表は橋本さんとゆかりのある人で、これも天からの授かりかと思う。(運営権移行は)最後のチャンス。ゼロワンが残らなければいけない理由を示し、ゼロワンがあって良かったと思われるよう、われわれも命をかけて頑張る」と再出発への思いを語った。

 大谷はまた、今後の取り組みとして、「ゼロワンはカードや大会日程の発表が遅いと言われてきた。早いカード発表ができるようにしたい」と示し、リング上については「若い選手の台頭もあるが、トップの顔は僕も譲れない!」と闘志をみなぎらせた。

 大野社長は具体案として、「毎週上京し、1日も早く改善したい。早く会場を押さえてマッチメークをする。今の1・5倍の試合数にして、お客さんにたくさん来てもらえる態勢を作りたい」と示し、ZERO1のメイン3イベントについては、「年間を通して夏に火祭り、春に天下Jr.トーナメント、秋に風林火山を開催したい」と語った。

 ドリーム-社の最初のイベントは10月8日に岐阜市内のホテルで「誕生祭」として行われる。また、リング外でZERO1が催してきた被災地の子どもたち訪問やいじめ撲滅イベントについては、大谷が「変わらずに全国を回る。継続は信頼」と続行を強調した。

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