19歳女子高生ボクサー 7日のデビュー戦計量パス 2度落第のビリギャルが拳闘で更正

 「ボクシング女子48キロ契約4回戦」(7日、エディオンアリーナ大阪第2競技場)

 関西初の現役女子高生プロボクサーでデビュー戦に臨む小村楓香(19)=門真西高2年、グリーンツダ=が6日、大阪市内で計量を行い、長井香織(明石)とともに47・5キロで一発パスした。

 約6キロの減量を終えると「カツ丼が食べたい」と言いながら、クッキーを次から次へとボリボリ。周囲は、胃への負担を心配したが、「私の胃腸は強い。普段、回転寿司は40貫は食べる。締めはうどん。帰りにはコンビニに寄ってジュースとアイス」と豪語した。

 緊張して最近は睡眠不足ながら、「あとは食べて試合でやるだけ」と安ど。「プレッシャーはない。練習通りにやってきたことを出す」と力を込めた。

 女優の川島海荷に「似ている」と言われるアイドル系。身長151センチの体から男子顔負けのパワフルなパンチを繰り出す。本石昌也会長は「女子では少ないKOできるボクサー」と能力を絶賛する。

 小学2年生から空手を始め、4年生からは全国で負け知らず。中学2年時にボクシングに転向してプロを目指した。ただ、高校2年で「夜遊び」を繰り返すなど、道を踏み外して落第。今春も進級できず、4月からは3度目の2年生として学校に通っている。今はグリーンツダで更生しクラブ通いもやめた。

 3月13日にプロテストに一発合格。WBC女子世界ミニフライ級王者・黒木優子が高校在学中にデビューした例はあるものの、関西では初めての現役JKプロとなった。

 2度落第した“ビリギャル”は高校卒業と世界の頂点が目標。前代未聞のJKはデビュー前から注目を浴び、新規電力会社がスポンサーに付いている。

 Jリーグの名門・東京ヴェルディとも契約を結ぶ「レジェンド電力」でボクシング界で初のタイアップ。同社の立川光昭社長は「新しいことをやろうという姿が、一から立ち上げたレジェンド電力をとシンクロした」と起用理由を説明した。

 1年前はボクシングを辞め、自分を見失っていたJKに突然、訪れた注目舞台。「プレッシャーを力に変える」と、19歳のシンデレラストーリーが始まる。

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