田中恒成 名古屋で2階級制覇希望

 望むは名古屋での2階級制覇だ。ボクシングのWBO世界ミニマム級王者・田中恒成(20)=畑中=が13日、名古屋市北区の畑中ジムで練習を再開。1時間たっぷり動き、「気持ちいいです」と汗をぬぐった。

 日本人最速の5戦目で奪った世界王座を大みそかに初防衛。「この2週間は成人式を含めて楽しめた。遊びに悔いはないです。頑張る生活に移します」。私生活では中京大の2年生らしく、10日に出席した岐阜県多治見市の成人式で地元の友人たちと盛り上がった。充電を終え、早々と目線を次戦に移した。

 次の7戦目は一つ上のライトフライ級に戦線を移す。2階級制覇ならWBO世界スーパーフライ級王者の井上尚弥(22)=大橋=が持つ8戦目を抜き、日本人最速となる。ただ、畑中清詞会長(48)は「気にしない」。速さにはこだわらず「できれば名古屋で」と希望している。

 時期は4~5月。ライトフライ級は4団体の世界王者のうち3人が日本人とあって、場所も相手も交渉次第で大きく変わっていきそうだ。

 本人にカードの希望は「ない」。階級を上げる不安も「ないです」。大学生王者は日々成長し、前に進むだけだ。

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