暴走王・小川が破壊王Jrを失神KO

 「プロレス・IGF」(31日・両国国技館)

 “暴走王”小川直也(47)が、“破壊王”と呼ばれた盟友の故橋本真也さんの長男・大地(23)を失神KOで沈めた。序盤、攻勢を仕掛けてきた大地を軽くいなすと、最後は左足での顔面蹴りでトドメを刺した。不甲斐ない試合に、かつて橋本さんの付き人を務めた藤田和之(45)が激高。グロッキー状態の大地に制裁を加えた。

 “暴走王”が伸び悩む“破壊王Jr.”に、力の違いをまざまざと見せつけた。父のテーマ曲でリングインし、序盤からラッシュを仕掛けた大地を、重い一撃でぐらつかせ、あっさり形勢逆転。最後は倒れ込んだところに、左足ローキックを顔面にたたき込んで、わずか3分14秒で失神KOに。マイクを握ると「大地!親父からのメッセージだ。まず髪型を何とかしろ!出直してこい」と、吐き捨てた。

 小川は「あいつがどこまで本気なのか、リングで証明しようと思ってた。思った以上にきたんでね。あれ以上こなかったら、ぶっ殺してやるところだった。破壊王の息子の根性は見せたよ。まだまだだけどね」と一定の評価を下したが、不甲斐ない試合に激高したのが、かつて父の付き人だった藤田だ。

 次に試合が控えているにも関わらず、試合後のリングに乱入。大地をビンタでたたき起こすと、「帰れ!」と言い放ち、リング下へ投げ飛ばした。自身の試合を終えても、怒りは収まらず「なんだ、あの大地のクソみてえな試合は。俺は橋本真也の姿を見てきたから言ってる。あんな試合するなら、辞めりゃあいい」と、“引退勧告”を突きつけた。

 大地にとっては、踏んだり蹴ったりの因縁マッチとなった。グロッキー状態の中「小川と戦うのは楽しい。まだまだこれから」と絞り出したが、父のように、この屈辱の敗戦を糧にできるか。

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