井上尚、対戦相手は井上陣営に選択権
日本ボクシングコミッションを表敬訪問したWBOフランシスコ・バルカルセル会長(67)が8日会見し、同世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(22)=大橋=側に初防衛戦の対戦相手の選択権を与えると話した。
井上は昨年12月、2回KOで王座を獲得したオマール・ナルバエス(アルゼンチン)戦で右拳を負傷。5日に同級1位のワルニト・パレナス(31)=フィリピン=と同級2位のダビド・カルモナ(24)=メキシコ=が井上との統一戦をかけた暫定王者決定戦を行ったが、引き分けた。
ナルバエス戦を絶賛する同会長は「井上のプロモーターにどちらかを選ぶチャンスを与えたい」と明言。また、米ケーブルテレビ大手のHBOが「井上に大きな興味を示している」とし、対ローマン・ゴンサレスや山中慎介戦の米国開催の可能性も示唆した。
対戦相手の選択権を得た大橋会長は「大変ありがたい話。じっくり検討して、強い方とやりたい」と話した。10月にも試合が可能という井上は12日に八重樫東、弟の拓真らとグアム合宿に出発する。