世IV虎が引退式 テンカウントはなし…
「スターダム」(14日、後楽園ホール)
5月31日に引退発表した世IV虎(21)がセレモニーに来場した。公の場は2月22日の安川悪斗との凄惨マッチを受け、無期限出場停止処分が発表された同25日の会見以来。「引退するな」の声が飛ぶ中、プロレスへの思いを明かした世IV虎は「いまの中途半端な気持ちで、大好きなリングに上がることはできない」と言い切った。
その後、紫雷イオ、同期の岩谷麻優ら5選手が突然、引き留めに登場。世IV虎は「小川さん(ロッシー小川代表)、約束が違う」と戸惑い、場内も騒然とした。結局「今まで応援してくれてありがとうございました」とあいさつしたが、予定のテンカウントゴングはないまま引き揚げた。
小川代表は「世IV虎はテンカウントでけじめをつけようと思ってたが、ほかの選手の思いが強かった。自分も混乱した。引退は引退なので、2月からの騒動に終止符を打ちたい」と話した。ただ、会見せず、今後について明かさなかった世IV虎はまだ21歳。心身ともに復活すれば、他団体などからラブコールの可能性もありそうだ。