最強ロマゴン、八重樫は一番強かった
「WBC世界フライ級タイトルマッチ」(5日、代々木第二体育館)
軽量級最強の男、ローマン・ゴンサレス(27)=ニカラグア=が母国の英雄アレクシス・アルゲリョに並ぶ悲願の世界3階級制覇を果たした。3回に左フックでダウンを奪うと強打で終始圧倒。9回、連打で粘る八重樫東(31)=大橋=を仕留めた。
プロアマ通算127戦127勝と無敵の男はリング上で号泣。「人生で最重要な試合だった。王者はパワフルで今まで一番強い相手だった」と八重樫のファイトをたたえた。
早朝に生中継した母国で「国の機能がストップ」(ニカラグアメディア)するほどの注目に応え戴冠。「ニカラグアでは私の勝利を祝ってくれている。栄光はアルゲリョにもささげたい」と語った。
ロマゴンを中心に動いていく軽量級。「今後はもっと困難な試合になる」と新王者は誰でも迎え撃つ覚悟だ。