大場 ベスト尽くしたTKO負け

 「IBF世界バンタム級挑戦者決定戦」(4日、神戸市立中央体育館)

 大場浩平(29)=真正=はランディ・カバジェロ(米国)に8回TKOで敗れた。この試合には王者のスチュアート・ホール(英国)への挑戦権が懸かっていた。

 大場は1回にいきなりカウンターを浴びてダウンを奪われた。接近戦でカバジェロと打ち合いを演じたが、8回に再びダウンした後、陣営からタオルが投げ入れられた。大場の戦績は39戦35勝(14KO)3敗1分けとなった。

 勝負をかけた8回、大場は最後の力を振り絞った。だがもう限界。左をもらいダウンを奪われた。立ち上がったものの、フラフラ。セコンドから無念のタオルが投入された。

 1回に右のカウンターをもらいダウン。中盤に反撃したが、スピード、パワーすべて相手が上回った。「気づいたら倒れていた。記憶にない」。気力だけで耐えたが、最後は力尽きた。

 20勝無敗、12KOのカバジェロ。映像を見る度に胃を痛めたキャリア最大の敵に「映像より上だった。自分の人生で一番強かった」と完敗を認めた。

 「ラストチャンス」と背水覚悟で挑んだプロ39戦目。「最後の最後でベストを尽くせた。悔いはない」と完全燃焼。ただ「40戦まで。もう1回だけ」と色気。区切りの40戦目での正式引退を希望した。

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