興毅が河野戦を会場視察…対戦あるか!
「WBA世界Sフライ級王座決定戦」(26日、後楽園ホール)
2014年国内初のボクシング世界戦となるWBA世界スーパーフライ級王座決定戦が26日、東京・後楽園ホールで開催され、元王者で同級2位の河野公平(33)=ワタナベ=が8回50秒KOで、暫定王者で同級1位のデンカオセーン・カオウィチット(37)=タイ=を破り、王座返り咲きを果たした。
昨年5月にリボリオ・ソリス(ベネズエラ)に敗れて失った王座を奪回した河野はリング上で今後について問われると「いつかマカオでやりたいと思っています。自分の夢ですけど」と、昨年11月に世界6階級王者のマニー・パッキャオ(フィリピン)が試合を行うなど東洋のボクシングの中心地となりつつある中国・マカオへの進出を希望した。
また、現在同級4位にランクされている世界3階級王者の亀田興毅(亀田)が会場で試合を視察。2位の河野が王者になり、1位のデンカオセーンが順位を下げる次回発表のランキングでは興毅が上位に入る可能性が高い。
新王者となった河野は、試合を生中継したテレビ東京の実況席に呼ばれ、解説のWBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志(ワタナベ)やゲストの俳優・高橋克典らから祝福されながら、亀田が対戦を希望していること伝えられた。「いやー本当なんですかねえ」と新王者はまずは疑問視。続けて「すべて(渡辺均)会長にお任せしているんで、決まれば全力でいきます」と答えた。興毅戦への自信を問われると「100パーセント勝ちます!」と力強く言い切った。
なお、興毅の所属する亀田ジムは昨年12月のIBF・WBA世界スーパーフライ級王座統一戦でIBF王者・亀田大毅(亀田)が判定負けしたものの、王座を保持した問題で、JBC(日本ボクシングコミッション)から事実上の永久追放処分を受けている。この問題が片付かないことには興毅が日本のリングに立つことはできない。