吉田沙保里、父急死で女子W杯出場未定
レスリング女子で五輪3連覇を達成した吉田沙保里(31)=ALSOK=の父で、日本代表コーチの栄勝さん(61)が、11日、くも膜下出血のため急逝した。悲しみの中、この日からレスリング女子W杯(15、16日、板橋区・小豆沢体育館)に向けた合宿が開始。吉田を除く15人の代表が会見した。
会見の椅子には栄勝さんが着る予定だったユニホームと、花束、写真が飾られ、故人を偲んで1分間の黙祷が捧げられた。冒頭に日本レスリング協会の福田会長から吉田コーチの訃報が報告されると、涙を流す選手も。選手代表としてあいさつした登坂絵莉(20)=志学館大=は「今回は日本開催。つらい出来事がありましたが、日本の皆さんを元気に、そして吉田先生にいい報告ができるように優勝を目指して頑張ります」と、気丈に話した。
この日、吉田沙保里とともに、車で東京に向かう途中で、訃報を聞いたという栄和人ヘッドコーチは「沙保里は気が動転して、泣き崩れていた。今は話ができない状態」と、話した。吉田はその後、近くの駅から引き返したという。栄勝さんとともに吉田を世界14連覇に導いた栄ヘッドコーチは「14連覇を達成して、国民栄誉賞までもらえた。幸せな人生だったんじゃないかな」と話した一方で、「悔しいのは沙保里の結婚と、子供を見届けないうちにあの世に逝ってしまった。凄く悔しくて…。娘の人生の幸せを見届けなかった栄勝さんに、『何してんだよ』と」と、涙を流した。


