仲村に破格のKOボーナス200万円

 「デイリー後援・ボクシング10回戦」(14日、大阪市住吉区民センター)

 ボクシングの元東洋太平洋スーパーフェザー級王者の仲村正男(25)=渥美=に9日、一獲千金のチャンスが到来した。仲村は16勝全てがKO勝利のハードパンチャー。14日に大阪市住吉区民センターで行うIBF世界同級14位ファーサイ(タイ)との10回戦では、所属ジムのオーナーからノンタイトル戦としては破格の200万円のKOボーナスがかけられた。

 日常生活ではなかなか目にしない現金の束。それが勝ち方次第で自分のものになる。「(対戦相手が)負けた試合はボディーで倒れていたので、下の攻撃がかなり有効かなと思う。確実に仕留めたい」。仲村が堂々とKO宣言した後、200万円は厳重にしまわれた。

 破格のボーナスだ。5月には、減量に苦しむWBA世界ミニマム級王者の宮崎亮(井岡)が、初防衛戦で100万円のKOボーナスを設定され、見事に獲得した。仲村の場合は、ノンタイトル戦ながら金額は2倍。周囲の期待が、いかに大きいかが分かる。

 興国高ではWBA世界ライトフライ級王者の井岡一翔(井岡)と宮崎の1学年先輩にあたる。全国高校選抜、国体優勝といった実績をひっさげて、2006年にプロデビューすると、12連続KO勝利で東洋太平洋のベルトを獲得。初防衛戦でフィリピン選手にKO負けしたが、直前のスパーリングで鼓膜を破って平衡感覚を失っていたため、実力負けしたわけではない。

 あとは世界挑戦の機会を得るだけだ。所属ジムの大東会長代行は「1年以内に世界挑戦させたい」と話す。ターゲットは決まっている。仲村は「あこがれの先輩。強い相手とならお客さんも盛り上がる」と、同じく高いKO率を誇るWBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志(ワタナベ)にロックオンだ。

 下交渉では好感触を得ており、挑戦権が得られる世界ランキング15位以内に入りさえすれば、念願の世界挑戦へ道が開ける。「ここを通過点として絶対に勝たないといけない」。今回を世界前哨戦と位置づけている。

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