「東洋太平洋Ｓバンタム級タイトルマッチ」（１０日、神戸サンボーホール）

　ボクシングの東洋太平洋スーパーバンタムタイトルマッチが１０日、神戸サンボーホールで行われ、同級７位の挑戦者・和気慎吾（古口）が、１０回終了ＴＫＯで王者・小国以載（ＶＡＤＹ）を破り、タイトル初挑戦で王座を獲得した。

　“リーゼントボクサー”として売り出し中の和気は、立ち上がりからスピードのある左ストレートを決めて無敗の王者に襲いかかった。２回に左ストレートでダウンを奪うと、５回には右まぶたを切り裂くなどポイントでも大きくリード。１０回終盤に連打を浴びせると、この回終了後にダメージが深刻とみた王者陣営が棄権を申し出た。小国優位の予想がささやかれる中、敵地で番狂わせの王座奪取を成し遂げた。