「ＷＮＣ」（３０日、後楽園ホール）

　早大法学部卒で、富士通やヨドバシカメラに勤務していた異色の経歴を持つ篠瀬三十七（３７）がデビューから１カ月半、９戦目にして初勝利を挙げた。

　先輩の黒潮二郎との一騎打ちに臨んだ篠瀬は豪快なダイビングブレーンチョップを披露し、ラクダ固めやミサイルキックに耐え、逆エビ固めでギブアップを奪った。勝利の瞬間は「力が抜けて真っ白になってしまった」が、レフェリーに手を挙げられると「勝ったぞ！」と絶叫した。

　篠瀬は「１つ１つの技が正確になってきたとＴＡＪＩＲＩさんにもほめていただいた。デビューした時は打点が乱れてしまうところがあった」と成長を実感。「もっと時間がかかるものだと思っていた。こんなに早く先輩に勝てるとは思っていなかった」と、喜びをかみしめた。