畳の上で重ねた迷いも、流した汗も、すべてがこの一瞬につながっていた。勝負を分けたのは、磨き抜いた技だけではない。敗れるたびに立ち上がり、自らを鍛え直してきた心の強さだった。静かな構えの奥に宿した闘志が、ついに世界の頂へ届いた。

女子48㌔級決勝、イタリア選手(下)と対戦する古賀若菜=バクー(共同)
女子48㌔級決勝、イタリア選手(下)と対戦する古賀若菜=バクー(共同)

「心の中で」喜び爆発

 柔道の世界選手権は4日、アゼルバイジャンのバクーで開幕し、女子48キロ級で古賀若菜(JR東日本)が初優勝した。5度目の出場での念願成就だったが、畳の上では表情をあまり崩さなかった。過去4度の苦い経験を越えての世界一。「心の中では爆発していた」と、達成感をかみしめているように映った。