4年前、達川光男のもとに一通の手紙が届いた。北別府からだった。

 現役時代たくさん勝たせてもらったのに、何のお返しもできていない非礼を詫びる内容だったという。白血病で入院する直前。〝では頑張ってきます〟という言葉で末尾が締められていた。

 「彼はね。丁寧な男なんです。捕手に対しても、だれに対しても奥さんと同じように大事にしてくれる。元気になったら食事でもと書いてあったけど…」

 残念ながら、その思いが叶うことはなかった。

気迫に魂をもっていかれた