宮台康平が一躍バリューをあげたのは、今からちょうど10年前。

 2016年東京六大学春季リーグで万年最下位の東大が突如脚光を浴びたのだ。4月8日開幕戦、早稲田対東大。通常なら早稲田が順当に勝利を収めるのだが、八回を終わっても0対0、早稲田が打ちあぐねている。東大のピッチャーは湘南出身の3年生サウスポー宮台康平。結局、九回2アウトから長短打を浴びサヨナラ負けをしたが、全国からスポーツエリートが集まる早稲田から毎回の13三振を奪う。翌週16日、明治1回戦は九回1アウトまで無失点、サヨナラスクイズを決められ負け投手になったが、早稲田、明治という格上相手に2週連続好投。5月7日の立教1回戦で完封、続く21日法政1回戦では2戦連続完投し2勝目を挙げる。チームとしても2004年以来のシーズン3勝。「赤門エース」として一躍ドラフト候補に躍り出る――。