遠回りに思えた道のりも、味わった悔しさも、全てを推進力に変えてきた。

 阪神・工藤泰成投手(24)は今やチームに欠かせぬリリーバーへと成長し、躍動を続けている。

 前半戦のハイライトは7月11日・ヤクルト戦(甲子園)。1点リードの八回に味方の失策などから無死満塁のピンチを背負った。2死から迎えたサンタナへの初球は163キロを計測。スコアボードの球速表示に場内がどよめいた。163キロは球団日本人投手最速で外国人投手を含めれば最速タイ。首筋と頰に汗をにじませ、最後は161キロ高め直球で空振り三振に斬った。