聖火ランナー内定のハイヒール・リンゴ「夫にも内緒で一般応募」探し続けた参加の道

 いよいよ東京五輪・パラリンピック!私も大阪府の聖火ランナーに内定を頂き、日を追うごとに喜びと緊張を感じています。ただ、ネットなどではその選出の経緯を勘違いされた方もおられたようです。もちろん、私も皆さんと同じようにキチンと昨年の夏に一般応募した一人。

 ネット上では「ランナーでもないのに」とも言われましたが、実は56年ぶりの東京開催が決定した直後から、自分なりに五輪に参加する方法はないか探し続けていました。

 前回大会、私はまだ3歳で残念ながら記憶はありません。自分にとっては「初めて」で最後になるだろう自国開催。観戦ならテレビの方が見やすいし、もっと積極的に関わりたい-と、取材したり、勉強したりもしていました。ですが、やっぱりそんなに簡単ではないですよね。語学もダメだし、競技もしていないし…と思っていたとき、たまたま聖火ランナーの募集を見て「これなら私でも参加できるかも!」と。

 私は出身地の枚方市で2017年度からPR大使を務めています。大阪府とは組織が違いますが、それでもランナーとして「枚方市」を走る事で出身地に貢献できないかな、と考えました。頭に「東京」がつくことで関西人にはどこか距離のある感が否めない五輪ですが、2025年には万博開催も決まっていますし、純粋にイベントを楽しみ、より身近に感じてもらえるきっかけに、とも思いました。もちろん、自分自身も楽しむつもりです。

 課題のSDGs(持続可能な発展)について作文を書き、推薦文を頂き、旦那さんにも内緒で応募したのが昨年夏。マネージャーには一応伝えていましたが、内定連絡は自宅にあり、連絡を受けた旦那さんは全く意味が分からないドタバタぶり(笑)

 決定後は、ホノルルマラソンと勘違いした知人から「何着るの?」と聞かれることも。聖火リレーはユニフォームが決まっていますが、広島市が古式泳法で運ぶ案を出しているように、たった200mでも全世界に大阪や枚方をアピールできないか、考え中です。そう言えば、あのくまモンが落選したのには驚きましたが。

 昨年のラグビーW杯も、事前には色々と懸念もありましたが、大成功した秘訣は「コアなファン」が「にわかファン」を許してくれたから。「にわかでもラグビーを好きになってくれたら嬉しい」というラガーマンOBや往年のファンの方々の気持ちのおかげで、私たちも遠慮することなく安心して楽しめました。

 私もオリパラの「にわか。」ですが、にわかでも楽しめる何かを探してみてはどうでしょう。好きなスポーツの応援以外にも、ボランティアもある。全国各地が各国のホストタウンになっていますから、せっかくならより能動的に、より身近に自分の中のオリパラとして盛り上がれたら。せっかくの東京五輪そうしないと、もったいない!

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