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布団は畳まないで-と言うけれど

 「布団は畳まないで」という旅館の清掃担当者のツイートが話題になりました。私も帰る時布団を畳んでいたので「布団に挟まった忘れ物の確認や畳み直しで二度手間」という理由を聞き「そりゃそうだ」と思いました。

 ただその後、「美容院でシャンプーの時に頭を上げる」とか、「クリーニングに出す時ボタンをとめる」とか、「ありがた迷惑だからやめて」という話が次々に出てくると、どこかモヤモヤした気持ちになったのは私だけでしょうか。「できればそうしてほしい」という当事者の方の思いはホントにその通りだと思うけれど、当事者でもない世間が寄ってたかって「これをやっちゃあいけない!」と非難するほどのことなのでしょうか。

 布団では、例えば子どもに「散らかしたままじゃなく、きちんと畳んで帰ろうな」と教えていたり、「立つ鳥跡を濁さず」と畳んでいたりする人もいると思います。それは今でも悪いことじゃない。

 美容院でも、若い美容師さんだと頭を持ってくれない人もいて、私も首に力を入れてました。するとベテランの方に「支えてるから大丈夫。上げてると水が入るから」と力を抜くよう言われたことがあります。人や技術によるんですよね。

 クリーニングのボタンも全然気が付きませんでした。ただ、いざお店でキレイに畳んでいる方を見かけると、畳んでいない自分を「かっこ悪いな」と思ってしまいます。

 さらに踏み込んで言えば、その「配慮」はお客の側に求めることなのでしょうか。例えとしては間違っているかもしれませんが、私達はなんばグランド花月のお客さんに「私達に気を遣って笑ってやあ」とは当然言いません。お金を払って舞台を楽しみに来られてるのに、気を遣わせて笑ってもらうのはおかしいし、そんな舞台じゃ心から笑えない。舞台に立つ者はプロとして、お客さんとある意味で「勝負」をしていると思っています。

 旅館と言えば接客業のプロ。そのプロならお客さんに、気持ちよく過ごしてもらい、また泊まりたいと思ってもらう、これが一番のはず。だから布団を畳むのがどうしても迷惑なら、スーパーのレジ袋不要カードみたいな「布団畳まないでカード」を作っておくとか、畳まないといくらかお値段をOFFにするとか。そういうシステムを作ってみてはどうでしょう。うーん、なんか世知辛いなぁ。

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