【にしたん社長の人生相談 お悩みクリニック】薄くなった髪を気にしない心構え

 にしたんクリニックなどを展開するエクスコムグローバル株式会社の西村誠司社長があなたの悩みに答えます。

 【相談】頭髪についてです。失礼かと思いますが、西村さんは年齢のわりに少なくなっておられますよね。私は40代前半ですが、ほぼ横しかないです。学生の頃から抜けていきました。人と話していると視線で頭をちらちら見ているのが分かります。ときどきはネタにしていますが心の中で泣いています。薄くなった髪を気にしない心構えみたいなものをお聞かせ下さい。

 【回答】ご相談ありがとうございます。髪のことって、人にはなかなか話しづらい悩みかもしれませんね。でも、正直に言います。私も若いころは髪がしっかりあって、そこそこフサフサでした。ただ、年齢とともに自然とボリュームは減っていきましたし、鏡を見て「おっ、だいぶ後退してきたな」なんて思うこともありました。

 それでも私は、頭髪について昔からそこまで深刻に考えたことがないんです。たまたま、そういう性格だったのかもしれません。髪があってもなくても、自分は自分。そう割り切って生きてきました。見た目にこだわるより、「今、何をしているか」「何を目指しているか」の方がずっと大事だと思っていたんですよね。

 とはいえ、気にされるお気持ちも、すごくよくわかります。特に、視線。話しているときに、相手の目線が上のほうにチラチラ動くと、「あ、見られてるな」って敏感になりますよね。そういう瞬間が積み重なると、冗談にできるときもあれば、心の中でしんどくなる日もある。ご相談者様の「ネタにしてるけど心では泣いている」という言葉、胸に響きました。

 でも、私は思うんです。髪の量で人の価値は決まらない。むしろ、そういう部分を気にせず堂々としている人のほうが、魅力的に見えることって多くないですか?外見をどうこう言う人より、「気にせず笑っている人」の方が周囲に安心感を与えますし、場の空気を和ませる力もある。私自身、薄毛をネタにする場面もありますが、それを笑って受け入れてきたことで、人との距離が近くなったことも少なくありません。

 それでもつらいときは、自分を無理に奮い立たせる必要はないと思います。落ち込む日があっても当然です。でも、自分を笑って受け入れられるようになると、気持ちはすごく軽くなる。そしてそれは、年齢を重ねていく中で少しずつできるようになっていくものだと思います。

 私は、自分が薄毛であることを不利だと感じたことはありません。逆に、隠さないことで得た人間関係や会話の広がりのほうがずっと多かった。だから、ご相談者様も、どうか「自分を笑える自分」を大事にしてほしいなと思います。髪が少なくなっても自分の魅力が減るわけじゃない。あなたの言葉や優しさ、人としての温かさは、むしろ人の心に残るものです。

 髪が薄い自分も、フサフサだった過去の自分も、全部ひっくるめて「自分自身」です。そこに誇りを持って胸を張って歩いていきましょう。私は、そういう人を全力で応援したいと思っています。

 ◇西村 誠司(にしむら・せいじ) 1970年生まれ、愛知県出身。「イモトのWiFi」「にしたんクリニック」などを展開するエクスコムグローバル株式会社代表取締役社長。名古屋市立大学を卒業後、外資系コンサルティング会社に入社。2年で退職して25歳で起業、現在年商333億円に成長。TikTokフォロワー数6万人。

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