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畑中葉子が子育てを経て復活 恩師・平尾昌晃さんに感謝のアルバム

デビュー40周年の節目を迎えた畑中葉子
3枚

 1978年に大ヒットした「カナダからの手紙」。作曲家・平尾昌晃さんのデュエット相手として脚光を浴びた歌手・畑中葉子(59)が今年、デビュー40周年の節目を迎えた。90年代から家庭に入ったが、15年のブランクを経て復活。恩師が60~70年代に残した作品から9曲を新録したアルバム「ラブ・レター・フロム・ヨーコ」を7月11日にリリースする。

 昨年7月に平尾さんが亡くなった。10月の葬儀で再会した音楽教室のスタッフや同期の激励もあって、1度は断念していた企画を強い思いで実現した。

 18歳で脚光を浴びた後、壁にぶつかっては何度も立ち上がった。79年に「ロミオ&ジュリエット‘79」でソロデビュー後、20歳で最初の結婚も短期間で離婚。芸能マスコミに騒がれたが、週刊誌のグラビアが評判になって日活のオファーを受け、80年に映画「愛の白昼夢」で主演した。

 清純派の歌手が2年後に日活ロマンポルノで女優デビュー。当時は衝撃的だった。「打ち上げで行ったお店の座敷で、日活の方5~6人がパッと座布団を下げて土下座されたんです。『2作目もお願いします』と。私は父を16歳で亡くしていて、その人たちの背中に家庭が見えるような気がしてOKしました」。ヒット曲「後から前から」をタイトルにした第2作から81年まで計4本に主演した。

 91年に再婚し、長女と長男を出産。子育てに専念した。「家庭に入った時、復活は全く考えていなかった。譜面も全部捨てました」。2009年に子育ての経験を踏まえた女性限定のカラオケサークルを主宰。13年から自主ライブを始めた。

 復帰後の後押しをしてくれたのは昨年10月に死去した“純音楽家”遠藤賢司さん。「エンケンさんがつなげてくださって今がある」。今回のCD帯文は冒険家・荻田泰永さんが書いた。世代やジャンルを超えた多彩な人脈はSNSでつながる。

 新譜の1曲目は「カナダ~」の新録で「平尾先生に『1人でここまで歌えるようになりました』という感謝の気持ちを込めて」ソロで歌う。そのB面曲「揺れる二人」はタブレット純と、同期・ラブリーズの隠れた名曲「紅すずらんの伝説」は教室の後輩でもある森口博子とデュエット。「私にとって代表作になると思います。平尾節を感じて欲しい。初めて『畑中葉子って歌うまいな』って思いました」と笑った。

 「今回で区切りを付けて、来年は還暦でソロデビュー40周年。あと10年は頑張れるように、このCDをバネにしたい。楽しみにしてください」。カナダから40年後のネクスト・ステージ。畑中は未来を見据えている。(デイリースポーツ・北村泰介)

 ◆畑中葉子(はたなか・ようこ)1959年4月21日生まれ、東京都八丈島出身。78年1月に「カナダからの手紙」でデビュー、同年のNHK紅白歌合戦出場。復帰後は14年に4枚組の「後から前からBOX」、16年には5月に「ゲット・バック・ヨーコ!!」、12月にノイズバンド・非常階段とコラボした「畑中階段」と2枚のアルバムを発表。趣味はスパイスカレー店巡り。

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