眼から紫外線を浴びると脳は皮膚も浴びていると錯覚→日焼け、シミに→5月の紫外線は真夏並みの強さ

 今日は紫外線のお話です。実は日本では5月に紫外線量が急増し、真夏並みの強さ、UVインデックス「強い~非常に強い」のレベルになるため、外出時は日焼け止め・帽子・日傘・長袖などで対策することが重要です。

 日本は4~9月に年間紫外線の7~8割が降り注ぎ、5月は9月以上、真夏並みの強さになる地域もあります。さらに5月の紫外線には「悪玉」とされるUV-Aが多いのも特徴です。気温は穏やかでも、肌へのダメージは夏本番と同程度なのです。日本気象協会や気象庁は、その日の紫外線危険度の目安としてUVインデックスを公表しています。5月晴れの日中はインデックスで言うと6~8(10が最高)「強い~非常に強い」となり、日焼け止めを塗っても20~30分程度で赤く焼けます。

 ただし強くお伝えしておきたいことは、今日浴びた紫外線が明日すぐにシミに変わることはありません。紫外線による光老化がシミとして現れるには数年~数十年とかかります。皆さんが困っておられるシミ、実はこれ子供の時に真っ黒に日焼けした「ツケ」なんですね。

 メラニンには「ユーメラニン」と「フェオメラニン」の2種類があり、それぞれ異なる働きをしています。日焼けやシミ、そばかすの原因とされるのは、ユーメラニン。日焼けやシミなどの原因になることから、殺人光線のように扱わている紫外線ですが、実は浅黒く日焼けすることで肌を守り、皮膚がんなどの発生を防ぐ役割も持っています。メラニンは、私たちの健康を維持していくために必要不可欠な物質でもあるのです。

 面白い実験結果をご紹介しましょう。大阪市立大の研究チームによるマウスを使った実験結果です。紫外線を全く当てないマウス、耳にだけ紫外線を当てたマウス、眼だけに紫外線を当てたマウスを比較したところ、全く当てないマウスは日焼けせず、耳にだけ紫外線を当てたマウスは耳だけ日焼けしたのに対し、眼に紫外線を当てたマウスは全身が日焼けしたとのこと。眼から紫外線を浴びると脳は皮膚も紫外線を浴びていると錯覚し、メラニンが産生され、肌の日焼け、数年後にはシミ・シワにつながるのです。眼から入った紫外線で肌の日焼けが起こることが証明されているのです。悩ましい季節がやってきましたね。

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