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【谷光利昭医師】行き過ぎた受診抑制で重症化が心配…リスクと利益を見極めるべき

 新型コロナウィルスは、我々の暮らしに爪痕を残しながら、生活の変更を余儀なくさせています。私も例外ではなく、毎年ゴールデンウィークは病院で仕事をするのですが、今年は一度も家から出ませんでした。病院で仕事をすると食事のために外出をしなければならないからです。

 子供たちも家から出ることなく、大人しく?勉強に励んでいます。不安ばかりでしたが、インターネット授業も開始されました。ただ、わが家のネット環境は劣悪で繋がらなくなることが多く、課題の一つになっています。緊急事態宣言の解除とともに、登校日も設定されそうです。

 病院での仕事にも大きな変化が生じています。まず、患者さんが激減しました。一部の病院の特別病棟は大変な状況になっているようですが、市中の町医者ではうちと同じことが起きているようです。特に、歯科、小児科、耳鼻科、整形外科は顕著だとか。昨年まで来られていた患者さんのことが気掛かりです。病院に行かなければならない人たちまで受診抑制され、他の病気で重症化する可能性があり、多くの医師が心配しています。

 また、抗がん剤治療や免疫抑制剤を投与されている患者さんらは通院自体がリスクになりますが、治療を中断するわけにはいきませんので細心の注意が必要です。私の母も同じ立場なのですが、リスクとベネフィット(利益)を天秤にかけ、現在は治療を中断している状態です。もし判断に迷われている方がいたら、かかりつけ医に相談していただきたいです。

 町全体にも活気がなくなりました。近所の飲食店も閉店したと思われる店が出現しており、早急な対策が必要なことを身に染みて感じます。社会人も在宅での仕事が増え、今後もこの形態が重宝される可能性があります。高い事務所代や通勤費の削減、郊外にリーズナブルな住居を探すようになる方が増えるかもしれません。コロナが終息したとしても我々の生活は大きく変わるのでしょうね。

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