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【谷光利昭医師】飛び交うコロナ情報…ホンモノの話を見つける方法

 新型コロナウィルスについて、われわれは政府の強い要望で外出を抑制し、感染の広がりに対して戦っています。一刻も早い病気の終焉を祈るばかりです。この病気は人を死に至らしめるだけではなく、社会をも死に至らしめようとしている本当に怖い病気だということを改めて感じています。一方で、多くの情報が飛び交い過ぎて、何を信じていいか分からない状態だと思います。

 私たち町医者のところにも新しい確かな情報は、ほとんど回ってきません。国からは、もっと積極的に情報を提供して頂きたいと切望するばかりです。そんな状況下で、悪意はないとしても医師を語ったチェーンメールが流れ、多くの人に無用の恐怖を感じさせてしまうことは悲しいとしか言いようがありません。ただ、多くの医療関係者がこのウィルスと格闘している中で、少しずつですが希望が見えてきている兆しがあるようにみえます。

 なぜ、そのようなことが言えるのか?それは、「日本感染症学会」のホームページに治癒した人の報告がされているからです。上記のホームページは誰でも閲覧できますので、是非参考にされるのがいいと思います。そこには、チェーンメールやもっともらしい経験談のような不確かな情報ではなく、本当の報告しかされていません。

 どのような薬を使って患者さんが回復しているかなど、さまざまな具体例が掲載されています。恐らく命を削る思いで作成された報告だと思います。こういった文書を見慣れていない人も多いとは思いますが、参考となる情報を得るために、頑張って読んでいただければと思います。

 テレビはほとんど見ない私ですが、コロナウィルスに関しては毎日ニュースを見て少しでも情報を得ようとしています。しかし、残念ながら良いニュースはほとんど見ることはありませんね。世界ではワクチンの開発を急いでいます。劇的に効果を上げている薬剤がいくつか出てきているのも事実です。何とか治癒する方法、罹患しない方法を見つけるために医療業界は必死に戦っています。

 出口の見えないトンネルの中にいるようで本当に辛い毎日だと思います。しかし、着実に前進していると私は信じます。われわれ人類の叡智をもって、この国難を乗り切れるよう頑張りましょう。

 ◆筆者プロフィール 谷光利昭(たにみつ・としあき)たにみつ内科院長。93年大阪医科大卒、外科医として三井記念病院、栃木県立がんセンターなどで勤務。06年に兵庫県伊丹市で「たにみつ内科」を開院。地域のホームドクターとして奮闘中。

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