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【窪谷日奈子】はやり目~ウイルス性結膜炎をあなどるなかれ

 夏場になると増えてくるのが、ウイルス性結膜炎。とても人にうつりやすいので、俗に「はやり目」とも呼ばれています。症状としては目が充血して、大量にめやにが出るのが特徴です。みなさんも1度は経験したことがあるのではないでしょうか?

 「はやり目」は接触感染で他人にうつるので、目をこすった手であちこち触っているとうつる可能性があります。伝染力がとても強いため、はやり目と診断された場合は学校や仕事は休んでいただかないといけません。

 「たかが結膜炎で休まないといけないの?」「自然に治るんでしょう?」とよくたずねられますが、炎症が強く出ると角膜(黒目の表面)に濁りが出て視力が低下します。特にお子さんにうつってしまった場合、粘膜に偽膜といわれる膜がはって癒着を起こすこともありますので、なにもせず様子をみるのではなく、症状に応じて適切な目薬の治療をしておくことがとても大切なのです。

 感染してしまった時の対策は、しっかり手洗いをすること。自分の右目から左目にうつることもありますので、むやみに目を触らないことが大切です。お風呂場やタオルの共用でうつりやすいと言われていますので、一緒に暮らしている方にうつさないためには、お風呂には最後に入る、タオルは別々に使うなどの配慮が必要です。

 症状はだいたい1~2週間は続くことが多く、目が赤いうちは特に人にうつりやすいと言われています。また「はやり目」のウイルスがのどや鼻に入ると、風邪の症状を起こすことがありますが、内科にかかる時は「眼科ではやり目と診断されている」ことを事前に伝えてください。

 「はやり目」は今がまさにシーズンですので、くれぐれもお気をつけて。たかが結膜炎、ですが深刻な視力障害を起こすこともあることをお忘れなく。身の回りに目が赤くて目やにが多い方がいたら、眼科診察をすすめてあげてくださいね!!

 ◆窪谷日奈子(くぼたに・ひなこ)医療法人社団吉徳会・あさぎり病院・眼科医長。眼科専門医。

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